海外アウトソーシング支援

オフショアリング(海外アウトソーシング)

オフショアリングとは

   日本では長年にわたって低い出生率と高い平均寿命が、続いており少子高齢化が進んでおり、日本国内では労働力人口の不足が深刻かつ重大な問題となっています。日本企業が国内競争はもちろん、グローバル化する競争環境で生き残るためには、技術や人材の確保が不可欠です。したがって、近年、日本企業は積極的に業務を若い労働力年齢層の人口が多い国へ、また先進技術の普及が高い国など海外へ国内業務を委託することが求められています。
 海外に全部、または一部の業務を委託することは海外アウトソーシングと呼ばれることもありますが正確な名称はオフショアリングです。オフショアリングが進む背景には、グローバル経済の展開やテクノロジーの進化などが挙げられており、アメリカから始まったオフショアリングはその後日本企業にも広まりました。アウトソーシングとオフショアリングは類似した意味を持つため度々対比されますが、同一国内での委託はアウトソーシングを指し、逆に海外への業務の委託はオフショアリングと定義されています。
 オフショアリングは一つの国を拠点としていた営利事業を別の国に移転する経済行為と定義されています。オフショアリングはコスト削減、税制度活用を主な目的として行われてきましたが、近年、自国で足りていない専門家を補完するために他国の人材を活用する手段、海外展開への道筋になる可能性などとしても注目されています。

オフショアリングの対象となる主な業務

◆ オフショア開発
 恐らく聞き馴染みのない方も多いのではないでしょうか。オフショア開発とは海外の企業にIT関連の開発業務を委託することです。日本国内でIT技術者が不足しているという背景で、人材不足の解消だけではなく、海外にある優れた技術者に開発を任せることで、高品質なソフトウェアを低コストで開発することができます。IT関連の開発業務は基本的に外注できる案件であれば、どの案件でも委託することができますが一般的によく海外にアウトソーシングされるのは業務系システム開発、Webシステム、アプリ開発、Web制作、UIデザイン等があります。
 
◆ 生産系業務
 「オフショアリング」はアメリカの大企業では人件費や工場用地などを低く抑えるため、自社工場を海外に移転したり海外企業に委託・移管したりする背景に生まれた概念ですから原材料の加工による生産や機械の組み立てなどの製造業務は、オフショアリングの定番です。生産工程や製造ラインの管理がしっかりとしていれば現地スタッフでもスムーズに作業を行うことが出来るでしょう。生産コストの削減をはじめて、人材確保、海外販路開拓等様々なメリットを得られることから多くの製造企業は海外のOEM・ODMメーカーに製造委託を発注しています。
 
◆ その他バックオフィス業務等
 データ入力・処理業務などのような単純作業はコスト削減のメリットが大きく、海外にアウトソーシングすることが多い業務の一つです。また近年単純なデスクワークのみならず、海外にある優れたデザイン会社などを活用することで、高品質なデザインを低コストで手に入れることができることからデザインやクリエイティブ業務もオフショアリングの一つの対処業務となってきています。
これら以外にも、翻訳業務、マーケティングやセールスサポート、調査・分析業務なども、海外現地の業者に依頼したほうがコスト削減だけではなく、品質・効率の向上など様々なメリットを得ることができます。

オフショアリング支援サービス概要

   当社は海外との強固なネットワークでITのオフショア開発先を始めとして製造工場、専門業者など様々な海外業務委託先の開拓から信用調査、交渉、進捗・品質管理等様々な安心サポートを提供いたします。

 

ベトナムオフショア開発

 近年、日本企業からのオフショア開発先としてよく知られる国はベトナム、フィリピン、インドネシ、インド等があります。2021年・2022年・2023年のデータから、ベトナム・フィリピン・インドの3カ国だけでシェア全体の約8割を占めており、この3カ国がオフショア開発における人気国と言えるでしょう。フィリピンは英語のシステムやアプリ開発や、多国籍の開発プロジェクトで活用されることが多い国として知られています。次はフィリピンと同様に英語力が強く、また老舗のオフショア開発国として単価が比較的高い一方で、高い技術力をもつエンジニアが多いインドです。ベトナムは48%と非常に高い支持を得ていることがわかりました。
 数あるオフショア開発国のなかでも特に人気の高い国となっているベトナムは政府の方針としてICT先進国を目指しており、国策の影響もあり優秀なIT人材を多数輩出しており、人件費も比較的安価であり、親日的かつ勤勉な国民性も日本との相性が良いことがその人気の背景としてあります。近年では、オフショア開発国におけるIT人材の人件費上昇がよく話題に上がりますが、それでもまだまだ日本に比べると安い水準にあると言えます。また、ベトナムは世界の中でも特に日本語能力が高い国でもあります。こういった背景から、ベトナムのオフショア開発は日本企業からの人気が高く、日本向けのサービスを提供するオフショア開発会社の数が、他の国に比べ圧倒的に多いため選択肢が豊富にあります。その裏返しとして、新しいオフショア開発会社が立ち上がっては消えると言う状態にあることから、玉石混交のなかから慎重に開発パートナーを選定することが最も重要です。
 当社はベトナムにあるオフショア開発が実績と経験が豊富なIT会社との業務提携で日本企業向けにオフショア開発サービスを提供します。言葉の壁、異文化による品質管理等オフショア開発における重要な課題への対策・解決を前提として信頼される安心なサポートも行います。